コラム
サンダルウッド ~感覚を研ぎ澄ませて「無」になって。
今日のサンダルウッドの香りは、とても不思議なヴィジョンが浮かびました。
目を閉じて香りを吸い込むと、みぞおちに落ちていって、
そこに真っ黒な洞みたいなものが見えました。
自分のみぞおちに空いている洞を、覗きこんでみる。
そしたら、ずーっと先までトンネルになっていて、
私は自分のみぞおちから続くトンネルを歩き進みました。
真っ暗で何も見えない。
陽の光も電灯もない中を、とにかくまっすぐ進む。
そのときふと湧いたメッセージが、
『集中しなさい』
でした。
真っ暗な道を歩くとき、気持ちが散漫だったり足元がふらついていたりしたら、
転んでしまうかもしれない。ケガをするかもしれない。
だから、無心になって「歩くこと」だけに全エネルギーを集める感覚。
私の中で「無になる」っていうのは、わりと解放型というか、
大の字になってボケーっと空を仰ぐ感じなんだけれど、
今日サンダルウッドに感じた「無」は、それとはまるで違った、
感覚を研ぎ澄ませた上で起こる無の境地・・・といったところでした。
この感覚、今の自分にとっても必要!と、ハッとしました。
あれこれ考えず、つべこべ言わず、やることを淡々とやる。
感情に振り回されている場合じゃないですよ、と静かに諭された私でした。
サンダルウッドの香りは、やはり高尚ですね。
ありがとうございます。